パンうめぇ

園児ニアの日記帳

読書メモの取り方

今年は読書を心がけています.インターンで実力不足を実感し,知識を得るに読書が効率良いんじゃないかと思ったからです.読む本は技術書だけでなく,その時気になったトピック(心理,自己啓発,お金)もあります.

読書をする上で,効率よく知識を得たいと考えています.そのためにメモの取り方を意識しています.メモをとり,自分なりにまとめて後で振り替えられるようなやり方を模索中です.この記事では,いい感じにメモを残せる読書ツールはないかと模索した現時点での見解をまとめます.主に技術書向けですが,それ以外の「読み物」についても述べています.

試した(している)のは以下4つです.

  • mindmap
  • scrapbox
  • Zenn Scraps
  • audiobook.jp

結論

  • 基本scrapboxでメモを取ってアウトプットする
  • コード関連の作業logがとりたくなったらZenn Scrapsを使う
  • 隙間時間にオーディオブックを聴く,メモは細かく付けようとしない
  • メモは凝りすぎない.割とテキトーでいい.

mindmap

まず試してみたのがmindmap です.章ごとに分けてメモを取りました.その際関連するワードから派生する情報を生やしていきます.

メモはツイッターで呟きながらメモして,終わったらブログに残すという感じです.

kanekou.hatenablog.com

アウトプットして反応をもらうことがモチベとしてあることに気づいたので,外に出すことを意識するようになりました.

こちらのサイトを参考にしました

studyhacker.net

利点

  • 視認性が高く,関係が一目瞭然
  • 振り返った時わかりやすい
  • 新しい関係が見つかりやすい

欠点

  • 読みながら書くのが割と大変
  • 技術書以外だと辛い.PCが手元にない時とか.

良い点としてはパッとみた時のわかりやすさが挙げられます.関係性がビジュアライズされているので振り返りやすいです.また新たな関係を見つけやすく,結びつける(線を引く)楽しさもあると思います.

悪いところとして,読みながらメモを取るのが大変でした.読書中にメモしたい単語を見つけ,関連する枝を探してつなげるのが割と疲れますし,ペースが乱れます.また「綺麗にメモを残したい」という心理状態に陥ってしまい,見やすさに注力した結果,気負いすぎて読むのが苦痛になってしまいました.

またPCが手元にない場合,メモを取るのが紙またはアプリUIだと難しいことも挙げられます.

読んでる時はマーカーだけ引いて,章を読み終わりにメモを取ればもう少し気楽でよかったかもしれないですが,それでも手間かなあと感じます.

scrapbox

mindmapをやめて次に試してみたのがscrapboxです.scrapboxはファイル階層の概念がないのが特徴で,ドキュメントがフラットに並んでおり,タグとリンクを通して情報を結びつけます.これがかなり画期的だと思います.なぜなら雑にメモを取っておいて,後から関連する物事をまとめるのが容易だからです.めんどくさがりにぴったりです.

ここで読書ログを管理してます.

scrapbox.io

利点

  • メモの容易性
  • 関連する物事を合成できる
  • カスタマイズ性
  • 自動保存

欠点

  • 選択操作でのスクロールが微妙
  • コード貼ると少し重い
  • マークダウンに変換したい時

良いところとして,メモを取るのが容易です.階層という概念がないので,気楽にメモを取ることができます.データを整理しながらメモを取るのではなく,殴り書きで書いておき,その後に整理するのがおすすめです.

また整理する上でおすすめなのがリンク化です.メモする単語を[]で囲いリンク化しておくことで,他のドキュメントで同単語が現れた際に結合することができます.これにより,関連する情報を集約できます.scrapboxのすごいところは,この作業が低コストで行えるところです.雑に殴り書きして,後から整理する楽しさがあります.DBを正規化してるみたいで面白いです.

またUserScriptを用いて様々な機能を追加することができます.jsで書けるので,エンジニア的にも面白みのある機能だと思います.私はインデントの深さによってitemizeの種類を変え,見やすくしています.

自動保存も便利で,保存忘れで吹っ飛んだあああああってことがないです.一文字ずつ保存されているので,戻るボタンで前ページ行っても大丈夫です.

欠点として,選択操作でのスクロールの動きが微妙だと感じました.巨大メモをクリップボードにcopyする際,選択操作で上下スクロールが滑らかにいかないのが若干ストレスです.一方,コードはコードブロックにcopyボタンがあるので容易にコピーできます. 加えて,そこそこ巨大なコードを貼ると動きが重く感じます.以上の理由でコードをベタベタ残すのには向いてないと感じました.

マークダウンで扱いたい時に不便かもしれません.scrapboxは独自記法です.思想の違いにより,わざわざmarkdownにする必要はないと考えます.扱いやすく,考えられた記法だと思います.しかしマークダウンに変換して扱いたい場合が多々あり,export機能が欲しいところです.

scrapbox.io

メモの流れ

  1. private projectのlog置き場に雑メモ,あるいはコピペ
  2. 芝刈り
  3. 考えや感想をまとめて,public projectに書く

ということを今やってます.試行錯誤してるので,本ごとにばらつきがあります.

コピペをそのままpublicにするのは著作権的にアレなので,いつでも見直せる場としてprivate空間にいいなと思ったものを雑メモし見直せるようにしています.その後芝刈りを行い,情報整理します.

最後に考えや感想をまとめたものをpublicに置くことでアウトプットを行い,モチベを上げています.

Zenn Scraps

zenn.dev

スクラップは、スレッド形式で知見やメモをまとめていく機能です。最初にテーマを決めてスクラップを作成したら、あとは自分の好きな単位で、好きなときに情報を足していきます。

技術書で作業logを取る際に利用しています.scrapboxのコードの扱いが微妙だったので,logを残すのにいいツールがないか探していた時に見つけました.もともとgithub issuesに作業logを残す習慣があり, issuesライクだったので使いやすいかも?と思ったのがきっかけです.少ししか試していないので何かあれば追記します.

今スクラップしてるのはこちらです.

zenn.dev

利点

  • 気楽にlogを残せる
  • リアルタイム性
  • コードが扱いやすい
  • 後から見た時に流れが把握しやすい
  • 達成感を得られる
  • マークダウン
  • 問題単位で公開設定できる

欠点

  • 個人的には今のところなし
  • 強いていうなら限定公開ができない.

github issuesに慣れていると,使いやすいです.使い方としては,専門書を読んでいるときに発生したイレギュラーに対して 作業logを残していく感じです.

利点は今のとこgithub issuesと変わらないです.マークダウン形式でコードが扱いやすく,つぶやき形式で気軽にlogが残せます.またスレッド形式なので後から見た時に流れが掴みやすいです.誰が見てもわかるような記述を意識する必要がありますが,それほどコストもかからず重荷とは感じません.

また見直した後に得られる「やっている感」がモチベに繋がります. イレギュラーな問題が解決したら,closeして記事にすればいいですね.

欠点はまだ見つけてないのですが,強いていうなら限定公開ができないです.公開設定はpublicかarchiveの2つのみです.私は今のところ困っていませんが,組織内で知見を貯めたい場合には向かなさそうですね*1. とはいえ,問題単位で公開設定ができるのは利点だと思います.

んーでもgithub issuesでよくね?

現時点で差別化できるところは

  1. プロジェクトがなくても,メモが取れる
  2. 問題単位での公開設定

と考えてます.プロジェクト単位ではなく,問題単位で気楽に扱うことのできるのが強みだと思います.

参考

zenn.dev

zenn.dev

audiobook.jp

オーディオブックとは,本を音声で読み聞かせてくれるサービスです.より効率よく知識を得たいと思い,最近始めました.こちらです.

audiobook.jp

まだ一冊しか読んでいないのでアレですが,見解を述べます.

まず技術書向きではありません.図や表といった専門的な本ではなく,抽象的な事柄を述べている本が向いてます.ビジネス書や自己啓発,コミュニケーション書などです.

利点

  • 作業しながら効率よく知識が得られる

欠点

  • 拾い読みができない
  • 向いている本,そうでない本がある
  • メモとりずらい?

利点として,隙間時間に効率よく知識を得ることができます.移動中または作業中に聞けるので,学校からの帰り道や家事といった,耳が空いている時に利用しています.速度も上げれるので効率を上げることもできます.意外と耳は空いているもので,気づいたら読み終わっていました.

欠点として,要点を拾い読みすることが難しいです.一般的な読書は流し読みして必要部分だけ注力することが可能ですが,オーディオブックは最初から最後まで聞く必要があります.それでも隙間時間に聞けるため,効率はいいと思います.

向いている本,そうでない本があることは上で述べた通りです.読む前に判断する必要があります.

メモは取りづらいかも?と感じました.私は細かくメモを取るのが好きで,kindleや実物の本ではブックマークかマーカーを付けまくり,読了後にメモを取っています.アプリにブックマークボタンがあるのですが,作業中に聞くので,「ここだ!」という時にボタンを押しずらいです(ポケットから取り出すのめんどくさい).これに関しては,ブクマの間隔が細かすぎるのかもしれません.1トラック1ブクマの方が気楽で続くのかも.

メモはテキトーでいい

メモを取るのに凝り始めると次第に苦痛となり,やめてしまうことがわかりました.「学べるところ全部取り込もう」と気負いすぎると続かなくなります.

楽しむことが大事だと感じました.テキトーさを保ちつつ,達成感を感じながらメモを取るのがコツだと思います.その点scrapboxがバランス良く,おすすめです.

これからも試行錯誤していきます. 他におすすめの読書法やメモの取り方があれば教えてください.よろしくお願いします🙇🏻

*1:ローカルで開発サーバーを立てて公開する方法があるっぽい Zennの記事を限定公開する方法